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最近読んだ本

本の紹介 「牙」



牙 ~アフリカゾウの「密猟組織」を追って~

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■内容紹介

アフリカゾウ虐殺の「真犯人」は誰だ!?アフリカで、年間3万頭以上のゾウが、牙を抉り取られて虐殺されている。野生のゾウは絶滅の危機に瀕し、今後十数年のうちに地球上から姿を消してしまうと言われている。その犯人は、象牙の国際密猟組織。元アフリカ特派員の筆者は、密猟で動くカネが過激派テロリストの資金源になっている実態に迫り、背後に蠢く中国の巨大な影を見つける。そして問題は、象牙の印鑑を重宝する私たち日本人へと繋がっていく。密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」とは、いったい誰なのか――。



習近平はアフリカを訪問し その帰りに自分の専用機に何トンもの「象牙」をつみこんだことは国際的に知られている。
最近ではワシントン条約で中国は象牙取引の全面禁止を宣言した。
しかしアフリカゾウの密猟は永遠になくならないだろうというのが現地の味方。
ワシントン条約で禁止された翌日も密猟は発生しているし、市場価格は高騰している。
つまり禁止が象牙の商品価値を上げているのだ。

象牙の市場は中国と日本。
日本はワシントン条約は遵守すれうが 違法ではないと認められる取引は継続できると主張し認められた。
つまり法の網をくぐり抜けようということ。
こういう規制は例外なしに禁止しなければ決して守られないというのに。
象牙は印鑑とアクセサリーとして高い値段で売られる。
防御策は象牙の印鑑を買わないことだ。アクセサリーを身につけないこと。
ステータスでもなんでもない、アフリカゾウの絶滅に手を貸したことになるだけだ。
筆者は
でもきっと人類はアフリカゾウを絶滅させるだろうと予測している。

とにかく自然保護区のレンジャー隊員もかんたんに買収されるし、買収を拒否すれば殺される、警察も裁判所もまったく同じで買収は日常茶飯事。
それに国家が黙認しているのだからどうにもならない。
現地の貧困、つまり密猟で生活している庶民が多すぎるということ
それと学校教育が遠因だ。

中国が国家ぐるみで 役人を派遣し大使館職員が便宜を図る。
つまり象牙に関しては税関などはフリーパス状態なのだ。 
密猟を奨励していたことが明らかにされている。
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アフリカゾウがいかに賢く、家族や仲間を大切にしているかが描写されている。
約2年半 ときには命の危険を侵しての取材活動。




アフリカ諸国は第二次世界大戦後、イギリスをはじめヨーロッパ各国の植民地から独立した。
アフリカ各国の国境については特にイギリスは、現地の実態(部族などの生活習慣)を考えずに便宜的に国境を決めてしまった。
その悪影響は現在も紛争として続いている。
そしてその紛争のバックには中国とアメリカの覇権争いがある。
両国は資金や武器を供与し支配権を握ろうと日夜画策している。
支配が完成したらウオールストリートの多国籍企業がやってくる。
もちろん利益は地元には落ちない。
政府の幹部たちだけが潤い、国民は貧しいままだ。

多国籍企業にとって内乱・紛争は新しい市場なのだ。

トランプやアベさんは映画で言えば単なる役者なのだ。

映画はプロデューサーが製作するのだ。

どんな映画が受けるのか、儲かるか決めるのはプロデューサーが全権を握っている。
観客(国民)は誰が主役だとか、ヒーローとかヒロインとかストーリーだとかを気にするだけだ。
ファンに飽きられた監督や配役はそのつど変えればいいだけのこと。
映画やテレビに出たがるやつはいくらでもいる。





by 2006taicho | 2019-08-26 01:41 | 最近読んだ本 | Comments(0)

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by rei7955