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本の紹介 FACTFULNESS(ファクトフルネス)


FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣


本の紹介 FACTFULNESS(ファクトフルネス)_d0098363_22472531.jpgハンス・ロリング著

 出版社: 日経BP社 (2019/1/11)
 1,944円



◆賢い人ほど、世界についてとんでもない勘違いをしている




内容(「BOOK」データベースより)
ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた。
医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。
みんなが同じ勘違いをしている。
本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。

本書では世界の基本的な事実にまつわる13問のクイズを紹介している。たとえば、こんな質問だ。

質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

質問 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

答えは本書にある。どの質問も、大半の人は正解率が3分の1以下で、ランダムに答えるチンパンジーよりも正解できない。しかも、専門家、学歴が高い人、社会的な地位がある人ほど正解率が低い。
その理由は、10の本能が引き起こす思い込みにとらわれてしまっているからだ。

例えば貧困率などの質問をすると知識人というか文化人というか、そういう人のほうが間違った答えをする。
それは、富裕層と貧困層という発想しかしない習慣が身についてしまっていて、現実よりも悲観的な判断をするからだという。
社会意識の強い人はつい世の中を危機意識でみてしまう傾向にあるという。
ノーベル賞受賞者でも正解率は非常に低いそうだ。

人間は敵対意識があって、敵か味方か、戦争か平和か、攻撃か防御か、右か左か、賛成か反対か、など二極化して考えてしまう傾向がある。
しかし世の中は常にそうではなく、中間も存在するし、しかもその中間のほうが数的には圧倒的に多い場合がある。
だから先入観を持たず、データなどはきちんと読むべきだという。
なぜ人間はそういう二極化に惑わされるのかを解説。
人間は面倒くさい。一応、勉強になった。


by 2006taicho | 2019-01-20 23:31 | 最近読んだ本 | Comments(0)

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by rei7955