現在、日米でリーグ優勝決定戦が盛り上がっている。野球好きの人はストライクゾーンは日米で違いがあるのはご存知の通り。メジャーは特に低めをストライクに取るし、内角は厳しい、つまりボールと判定する傾向がある。なので、メジャーの打者は当然低いボールを打つ練習が多くなる。低いボールを打つにはアッパースイングにならざるを得ない。
アッパースイングは打球を遠くに飛ばすには最適なスイング。うまく当たればホームランになる。もちろん打ち損なえば凡フライにもなる。絶好球という表現がある。これはちょうどベルト付近に来たど真ん中のボールのこと。このコースに投げたら投手は観念するくらいの失投だ。さて、ここからが本題で、メジャーの試合を観ていて感じたのは、いわゆる絶好球を空振りしたり、打ち損じる打者が多いのだ。試合を観ていてい思わず「うわあ やばい」と思ってしまうのだけれど、空振りしたりファウルになったりするので、逆にホッとしてしまう。そうなんですねえ。つまり普段のスイングがアッパースイングになってしまっているからなんですねえ。このクセが染み付いているんでしょうね。どうやらそれを見抜いて投球をするチームが現れてきたように思います。特にボストン・レッドソックス。スイングの理想は、バットを振り下ろす(ダウン)、ボールに当たる瞬間(レベル=水平)そしてボールを捉えてからのバットの軌道はアッパー。ダウン→レベル→アッパーが理想とされています。これの最高の結果がホームランです。絶好球を打ち損じる。もちろんホームランになる場合もあります。それは打者によるし、試合展開、打者のプレッシャー、投手の珠のキレ、スピードなど不確定要素があるので絶対ではありません。メジャーの試合をそんな観点からみても面白いです。