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隊長ブログ

知っておきたいこと

もしお金が存在しなかったら

動画を御覧ください。

Alan Watts アラン・ワッツ
哲学者 生年月日: 1915年1月6日
生まれ: イギリス チズルハースト
死亡: 1973年11月16日



すべての人間が今、「お金のある世界」で生きている。そしてすべての人間が「お金のない世界」を知らない。見たことも体験したこともない。これは空気と水と食料が人間に必要不可欠なものと同じく、現代を支配している共通認識。空気と水と食料と違うのは人間の知恵が作り出したということ。人為的なものだということ。ということは、変えられるということでもある。人間が作ったのだから。

お金は本当に必要不可欠なのだろうか。今の世界は喜怒哀楽がお金で決定されているような気がする。喜びがお金で決定されたり満たされたりするのはどうなんだろうか。お金が原因での哀しみや怒りはどうなんだろうか。

今の自分の生活はお金で成り立ち、安心したり心配したり、不安になったり。これってどうなんだろうか。競争し勝ちあがり人より多くのお金を得て裕福と言われる生活を手に入れる。一体誰に勝ったのだろうか。この達成感、幸福感、充実感はなにから来ているのだろうか。そしてこの先、何を求めるのだろうか。この先失敗はしないのだろうか。一体何に失敗したのだろうか。

お金が増えたから成功で、お金を失ったから失敗なのだろうか。
現代社会で一番お金が儲かるのは戦争だという。人間が人間を殺し合う作業で、誰も責任を取らない。国家がやる大量殺人は許される。
こんなことは人間以外、すべての動植物はやらない。子孫が絶えるからだ。

お金が存在しない社会では森友も加計もリニア談合もない。殆どの犯罪が消えるだろう。脱税も汚職も贈収賄も政治資金もパーティー券も闇献金も裏金もない。
同時に国家予算もないから、社会保障もない年金もない給与さえない。でも、大丈夫、あらゆることが無料タダなのだから。
住宅ローンも家賃も車のローンも電気ガスなどの公共料金も学校も大学も野菜や肉を食べる食費も旅行に行くのも電車も飛行機も飲み会も、全部お金は要らない。無料。
日銀も銀行もありません。金融とか為替とか株価とか先物取り引きとか消滅します。「お金を借りる」ということがなくなるからです。

そして人類の健康は飛躍的に増進するでしょう。
癌など三大疾病や風邪などの治療は格段に進むでしょう。なぜなら医薬品業界がもう邪魔できないからです。ips細胞研究をはじめ研究者たちはやっとスポンサーの意向を気にしないで研究に没頭できるでしょう。有害な農薬や肥料もなくなり、食品も安全になるでしょう。





勿論、いきなりお金のない世界に移行することは無理でしょう。
だから今から準備をする国があるといいですね。
シュミレーションをしてみるのです。
国のありかた、衣食住にかかわる制度、政治、経済、あらゆる分野を。



誰も働かないだろうか。
必ず働きます。なぜなら一、二週間で人間がバタバタと死に絶えるからです。
こりゃまずいということになります。分担して「とりあえず衣食住からだ」ということになります。このとき、本当に必要なことはなにかを知ることになるでしょう。生き残るのに必要な仕事の分担をするでしょう。

「社会貢献」ってこういうことなんじゃないでしょうか。
「助け合い、つまり相互扶助」ってこういうことなんじゃないでしょうか。
「分担あるいは分配」ってこういうことなんじゃないでしょうか。
富の分配といいますが、お金のない社会では死語になり、各人の才能や能力に応じた「仕事・役割の分配」になるのではないでしょうか。

お金のない社会では一体、何を基準にするのでしょう。
お金しか知らないわれわれは「成果の代償」を求めるでしょう。「俺はこんなに頑張った、だから何かくれ、俺を優遇しろ」というかもしれません。
でも、もうそんな発想は通じません。そういう要求をする人も他の分野(仕事)の人たちのおかげで暮らしているのですから。
いずれにしてもそういう考えは淘汰されるでしょう。
何十年も経ったら、もうお金を知らない世代が成長してきます。お金を見たこともない世代がこれからの地球を守ります。「一万円ってなに?」という世代が地球を支えます。


ひょっとすると「基準」という考え方自体が間違っているのかもしれません。なぜなら我々はお金という基準しか知らないからです。考えたこともないからです。
お金があれば便利です。しかし、お金がなくなればもっと便利です。お財布やカードが要らないからです。請求書なんて存在しなくなります。

貧困というコトバ・概念が変わります。今はお金の有り無しというイメージがつきまといますが、そうなったら「発想が貧困」などになるでしょう。




地球を一つの国ととらえ、アメリカやロシアや中国や日本を一つの県にします。
そのとき地球国の大統領または首相の選挙が行われる。
でも金権選挙にはなりません。当然です。
一体どんな人が選ばれるのでしょう。
どんな方法で選ぶのでしょう。
人間性でしょうか、能力・経験値、「地球公約」でしょうか。
そのときも政党があるのでしょうか。
政治家というコトバは残っているでしょうか。
日本人だと嬉しいですね。
地球国の国旗はどんなデザインでしょう。
国歌はどんな曲でしょう。
外交は月や火星などに住む異星人が相手になるのでしょうか。
平和条約をきちんと結んでほしいですね。

一体、いつその準備をわれわれは始めるのでしょう。
シュミレーションを始めるべきときだと思います。



人生とは、解決すべき問題でも、答えるべき質問でもない。

人生とは、経験すべき未知なのだよ。

by Alan Watts




われわれはなにを望んでいるのだろうか。

われわれはなにを望むべきなのだろうか。

by ユヴァル・ノア・ハラリ



       斉藤哲夫 頭の中いっぱいに続く長い道 1973年



by 2006taicho | 2018-03-04 01:31 | 知っておきたいこと | Comments(0)

おかしいことはおかしいと言う


by rei7955