TPP違憲訴訟、控訴審の判決
山田 正彦facebook
大事な話ですので、長くなりますが最後まで読んでいただき、シェアをお願いします。
昨日、TPP違憲訴訟、控訴審の判決が言い渡されました。
残念ながら棄却です。
一審判決がTPPは未だ発効されておらず、それに伴う法律の改正もなされていない、よって国民の権利義務に変化はないとして却下されたのです。
私達は既に種子法の廃止、水道民営化の法改正、残留農薬基準の大幅緩和とTPP協定の内容そのものが実現されているとして控訴したのです。
国側も私達の主張に対して、次回それに反論すると述べたのに、控訴審は反論、証拠調べもせずに、いきなり結審したのです。
ところが、控訴審の判決理由では、「種子法の廃止がTPPが背景にあることは否定できないが」と、TPPとの関係は認めたのです。
これは、私達にとっては思いがけない、画期的な判決だと思います。
TPP協定による種子法廃止は日本の農業を一変させます。
これまでのようなコシヒカリ等伝統的な固定種の優良品種奨励制度がなくなり、三井化学のみつひかり(F1)に、日本モンサントの「とねのめぐみ」等民間の種子に置き換えられます。
既に遺伝子組み換えのコメの種子も、政府が承認しているだけで70種用意されています!
これは私達の食の安全、憲法上保障されている健康権、またタネ場農家の営業の自由を損なう憲法違反にあたります。
私達弁護団では、かねてから、原種、原原種の生産現場、タネ場農家の事情を聞いて種子法廃止違憲訴訟の準備をして参りました。
今回の控訴審の判決を受けて、原告の皆さんと話しましたが、司法が憲法判断を逃げるようなことは許されないので最高裁に上告致します。
そしてTPPによる種子法廃止が違憲でありこれまでのように固定種子でのコメの生産を続ける地位を確認する新しい裁判を新たに提起致します!
写真はTPP違憲訴訟控訴審判決の一部です。
by 2006taicho
| 2018-02-02 10:57
| 知っておきたいこと
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