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大学教育


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木津 宗隆 1月7日 22:57 ·
恐ろしい時代!

正月から凄い話なのですが、うちの大学の人文社会の全教員が平成三十一年四月から、ビジネス科学に吸収されることが昨年十二月に決まりました。
世にいう、国立大学文系消滅の始まりです。
これが東京師範代学、東京教育大学で一世を風靡した当校社会科学の末路です。
社会福祉費の増大にともなう文教費の削減が一番の原因ですが、他分野から「全く社会の役に立っていない」と嫌われて改組でのけものにされ、うちの学長からは「社会科学の先生方にももっと社会のことを考えて頂かなければ…」と言われても、返す言葉がないほど堕落していたことが一番の原因だと思われます。
一橋大の坂元ひろ子によれば、同大学では科目の間引きが始まっているようで、彼女の「アジア思想史」の後ポストが埋まらないとのこと、東大の駒場からは私大にどんどん逃げているとのことです。
ちなみに私は平成三十一年四月で定年を迎え、筑波大を去ります。次の大学の予定は今のところありません。大学にはひどく失望しました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

日本社会は70%が人文社会科学系で動いています。霞ヶ関の官僚も又しかり。人文社会科学系を大学から整理すると、中央官僚はまだしも、地方行政は崩壊するかもしれません。
もっとも人文社会科学系の大学人の中には、それが虚学であるとうそぶきながら、税金から研究費を貪りつつ、研究とは呼べないような雑文を書き散らしてきたひとがいるのも事実です。それでも彼らは書いているだけましで、研究もせず、授業も20年以上同じ内容など、大学教員とは呼べないような者までいます。それらを看過してきた我々にも責任があるのかもしれません。
学徒動員はまず哲学と歴史を学ぶ学生からで、理系はその対象ではなかったと聞きました。文科省は文系を東大と京大のみに残して私学に任せる方針とのことです。まことに残念なことにですが、文系は余裕のある時代のもので、そうでない時代になると一番に切り捨てられる学問であるということがよくわかります。
即戦力が常に求められます。それなら理系だけでいいのかというと決してそうではないと思います。人が生きていくには人間の幅、心のゆとりも必要だと思います!世の中の人は団塊とJr.の人数の多さのみ論じてその次の世代を育てず、来たるべき未来に目を向けず、目の前のことにあくせくしているのが現実にしか思えません!
便利で豊かな社会になったようですが、実はなんか恐ろしい時代に向かっているように思えてなりません!





木津 宗隆
1月9日 0:46 ·
進化
多くの方々から昨日アップした「恐ろしい時代!」という文章にたくさんいいねをいただき、またコメントもたくさんいただきました。ただしここで忘れてはいけない大切なことがあります。それは国や役人だけがすべて悪いのでは決してなく、文系の学者・研究者・大学にも多大な問題点があったことを肝に命じなければならないと私は思います。
大学の仕分けは以前から議論されていて今に始まったことではありません。大学ランキングが最近白熱化しています。少子化で学費が回収できない。社会のニーズに関心なく好きなことだけやっている人。そしてこうした問題点に対し文系の人たちはしかるべきアクションをしなかった。
日本という船は水底に沈みつつあるのが現状です。残念ながら乗組員を全員助けることはできないのが現状です。そこで誰かが犠牲にならなければならない状況であるのが事実です。だから私学でできることなら私学に文系の学問を担わせるという考えが出てくるのも不本意ではありますがわかる気もします。お叱りを受けるかもしれませんが、私学が文系の学問を続けるという意義を持つことができるのはある意味幸せなのかもしれません。自虐的すぎますね。
所詮はこのような事態に陥ることなどないとタカをくくっていた文系の者が招いたのが実情ではないのでしょうか。絶体絶命の危機に瀕してから騒いでも手遅れなのです。文系の者が本気で取り組まなかったことが問題の一端でもあります。もっと早くに対処すべきだったのではないのかと考えます。まさに世間で取りざたされている「平和ボケ」です。反省しなければならないことです!
自然界の法則ではないですが淘汰される種と同様で仕方のないことです。時代の流れを読み取れず安住していたことを反省しなければならない局面を迎えているのでしょう。そう考えると理系の進化・発展は目まぐるしいものがあります。文系も進化しなければならないのです。進化にに必要なものは外圧です。ここで真剣にこの外圧をプラスにして進化しなければなりません!必要なものは必ず残るはずです!そして何が何でも生き残らなければならないのです!




木津 宗隆
18時間前 ·
理系も決して安泰ではないそうです!
元国立大学の理系の研究者の友人から聞いた話ですが、この問題は2015年6月の文科省通知が発端とのことです。2010年前後に国立機関が相次いで独法化し、そのとき国立大学も独立法人になりました。このときそこに属していた人は国家公務員の面倒な縛りから解放されると思いお祝いムードだったそうですが、実はそうでもなかったのです。自分で収支を完結しないといけなくなりました。純黒字などはありえないから独立行政法人や国立大学法人には運営給付金が国から配布されることになりました。それを決めるのは文科省で、その下のワーキンググループ国立大学法人評価委員会が評価して人文系に再編を求めたとのことです。政府の願いは世界で活躍する日本の大学を作ること。国際的に通用する大学。それを計画に盛り込んだ、または実行している大学には給付金がでる。それで三年とか五年とかで見直しする。計画通りできたかどうか。できなければら給付金を減らす。だから大学も死活問題。
ちなみにSTAP細胞で世間を騒がせた理研も独立行政法人です。研究の年限以内に成果を出さないと時期採用されなくなるんで焦ってやらかしたのかと思っています。わたしが書いたことで理系を悪く見ないで欲しいです。そして役人が悪であると思って欲しくありません。誰もこの国を悪くしょうと思ってるわけではありません!他人が不幸になることを願ってやっていることではないはずです。当事者には当事者の考え、思いがあるのは事実です。
だから理系も決して安泰ではないのが現状だそうです。







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by 2006taicho | 2018-01-11 03:20 | 知っておきたいこと | Comments(0)

おかしいことはおかしいと言う