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隊長ブログ

知っておきたいこと

熊本大地震

熊本が大変なことになっている。

TVは壊れた家屋などを映し、いかにひどい状況であるか、懸命に報道しようとしている。
TVを観るほうは、被害の大きいところを見ることを潜在的に期待してしまう。
熊本大地震_d0098363_10214799.jpg

災害で一番必要なのは、今どうなっているのかという正しい情報の提供だ。
全員が携帯ラジオを持っているわけではない。
家族をはじめ、兄弟、姉妹、親戚、友人、隣近所、遠方の人との連絡、家がどうなったか、仕事は・・・・など、確認したいことが多くあり、不安で頭も混乱している場合が多い。

道路が寸断しているのに、東京からレポーターがやって来るのは?
TVクルーはどこに泊まって取材にきているんだろう?
(今回がそうだというわけではないが)
災害時の報道は、少なくても民放が共同体制をとって、役割分担をして取材してもらいたいといつも思う。
有名人のスキャンダルと同じ構図だ。
よってたかって争うような取材はおかしいと思う。

大島も数年前に33人が亡くなるという土砂災害に見舞われた。
その時の町の惨状に言葉も出なかったことを思い出す。
マスコミが大挙してやってきた。
上空には何日もヘリが舞っていた。

報道は当時の町長が不在にしていたことをことさら強調して全国に配信した。
町民へのインタビューもその部分だけを切り取って報道して、町長の責任を強調した。
町民の正直な感想は「誰が町長だったとしても同じ行動をした」というものだった。

住宅を失った住民は今も町役場と話し合いを続けている。
私の知人は、住んでいた家が災害指定地域に指定されたので新たにそこに住宅を建てることはできなくなった。
それではどうするのか、代替地を町が用意してくれるのか、費用はどうなるのかなどの問題が決着していない。
たとえ話し合いが決着してもまた新たに家を建てるだけの余力の問題がある。
流された家のローンと二重のローンを支払うことは難しい。

国は自然災害に対する補償を見直すべきだと思う。
住む家も家財道具も失って、二、三百万円の補償金で生活は立て直せない。
日本列島は世界的に見ても地震災害の多い国であることを思えば、国はそれなりの対策を立てるべきだろうと思う。
国民の安全安心をと言うが実態はお粗末な対策しかないのが実情だ。
例えば首都圏に直下型地震が起きれば被害は甚大だ。
その場合の補償を考えて二の足を踏んでいるのだろうか。
半端な金額ではないからだ。
その場合の予算措置を、現在の予算編成の中で考えていては前には進めないのは自明だ。
東北地震のときのように、復興のための期限付きの税制の導入や、国際機関への援助を求めるなどの方法を検討すべきだ。
きちんとした援助をすれば、日本人は驚異的なスピードで復興する国民性だということは過去の歴史が証明している。
有名な国立大学を出て、国民を見下し、自分の立場と上司との良好な関係を第一に考えることしか頭にない強欲な官僚どもの、腹の中をえぐってやりたい。

救助に当たっている人たちの献身的な行動には敬意を払いましょう。
by 2006taicho | 2016-04-16 10:22 | 知っておきたいこと | Comments(0)

おかしいことはおかしいと言う


by rei7955