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これは誰の危機か 未来は誰のものか

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ニクソンショック以降、グローバル資本主義は、冷戦終結後の世界中を席巻し、発展途上国を新植民地主義的に支配し、1%にも満たない富裕層が世界を支配する仕組みを作り上げてきた。

難民を、もっとも低賃金で雇用できる人材と捉える支配層の、強欲極まりない発想。
アメリカでは刑務所の囚人に電話番号案内をさせている。




改めて思ったのは、「水」にまつわる争い。
「水」以上に貴重な商品は世界中どこにもないということ。

水がなければ二週間ともたずに人間は死にいたる。
食物は水なしには育たないし、商品は水なしでは作れない。
あの原発も冷却水なしでは稼働はできない。
そして1%たちは水資源となる環境を壊すことを恐れもせず、利益を追求し収奪している。
co2削減も先進国は商売優先で、発展途上国にその任務をお金で委ねる。


水素水を作り出す技術はあっても、それを世界中の水に代用できる技術はない。
自然環境を壊しながら、われわれはさまざまな恩恵に服している。



冬に雪が降り、山に積もる。
春に山の雪が溶けだし、川に流れ込み、畑を潤し、米や農作物や家畜を育てる。
ミネラル豊富な川はやがて海に注ぎ、魚や魚介類を育てる。
農業漁業という一次産業を軽視し、商業がのさばってくるとどうなるか、今はわれわれはそのツケを払わされるときに立っている。
それは恐らく半端なツケではないと思う。



1%の支配層は、単にお金持ちではない。
お金にひれ伏す人間を使って、地球を商品とみなし収奪しているということ。
際限のない欲望は限りある資源を食いつくす。
結果は破滅しかない。
しかもこの破滅という悲劇は、貧富に関係なくやってくる。
‘‘商業主義”の行きつく果てがこれか。
by 2006taicho | 2016-03-07 09:28 | 最近読んだ本 | Comments(0)

おかしいことはおかしいと言う


by rei7955