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踏み絵拒否

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連合からも話が違うと前原氏への不満が噴出している。
こうなったら反小池の新党を結成してもらいたい。
翁長沖縄県知事、前川元文科省次官、立ち上がってくれ。

踏み絵を拒否した議員。
山本太郎、玉城デニー、枝野幸男氏


東京新聞 9/30

小池氏、憲法・安保で選別 枝野氏は無所属、新党視野 

 新党「希望の党」代表の小池百合子東京都知事は29日の記者会見で、衆院選(10月10日公示―22日投開票)を巡り、合流する民進党出身者の公認申請に関し小池氏自ら選別し、候補者を決める意向を示した。
「安全保障や憲法観といった根幹部分で一致するのが必要最低限だ」とし、政策や理念が合わなければ「排除する」と述べた。
民進党の枝野幸男代表代行は無所属で出馬する方向で検討に入った。
考え方の近い前議員らとの新党結成も視野に入れている。
関係者が明らかにした。

 小池氏は「野合」との批判を警戒し強いメッセージを発信した形。
政権選択型となる選挙戦の攻防が本格化しそうだ。


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枝野幸男さんに励ましのtwitterを投稿しましょう。画像クリックです。

私は「早く新党を立ち上げてください」とメールしました。





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by 2006taicho | 2017-09-30 13:29 | 知っておきたいこと | Comments(0)

政治家の信念

踏み絵は踏めない



田中龍作ジャーナル 9/29

山本太郎「小池新党の踏み絵は踏めない」

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山本太郎議員。選挙で生き残るためとはいえ、自らの信念や政策を曲げることを潔しとしない。=29日、新宿西口 撮影:筆者=


「原発反対」を貫いたために住み慣れた芸能界を追われた男、山本太郎。政変にあっても信念を貫くようだ。

 山本議員は所属する自由党が小池新党(希望の党)と合流するため、去就が注目されていた。

 参院議員であることから、きょう明日の対応を迫られているわけではないが、基本的なスタンスは決めたようだ。

 「自由党が希望の党と合併するようだが?」と田中は尋ねた。

 山本は「親方(小沢一郎・自由党代表)から、まだ方針が示されていないからなあ」としながらも「(小池新党の)踏み絵は踏めない」と きっぱり 答えた。「憲法、安保法制、沖縄の踏み絵は踏めない」と繰り返した。

 山本は辺野古や高江で体を張って米軍基地建設反対を訴えている。国会では安保法制に反対の立場を貫いてきた。選挙で勝ちやすいからと言って、希望の党に行くわけにいかないのである。

 しかし「安倍政権を倒すためには(野党は)大きくならないといけない」と苦悩の表情を浮かべた。

 とはいえ「毒をもって毒を制す。だけど毒が国中に回ってしまったらどうしようもない」。

 「(もし希望の党に入ったら)トンデモ法案に賛成しなければならなくなる。自分に入れてくれた人への責任があるから、それはできない」。山本は続けた。

 「(山本太郎という)一番ややこしい人間を入れたら、(希望の党は)皆入れなきゃいけなくなる」。最後は自虐ネタでギャグを飛ばしたが、顔は笑っていなかった。(敬称略)



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by 2006taicho | 2017-09-30 12:45 | 知っておきたいこと | Comments(0)

議員の就職活動

「党としては公認しない」
「公認してほしかったら小池さんのところへ行け」
安保法制反対、護憲など小池さんと意見が合わない議員は無所属で戦え。
無所属では連合の組織応援もないし、党からの資金援助もない。
こんな政党はかつてない。
それが両院議員総会であっさりと決まってしまった。
小池氏は「リベラルは排除する」と公言。
安保法賛成、憲法改正賛成の議員しか認めないということ。
民進党が解党しないのは参議院議員がいるからだけど、解党すると100億円の政党交付金を返さなければならない。
小池さんのところに行く議員は持参金つきで駆け込む。
小池さんは連合という全国組織と選挙資金を同時に手に入れる。
前原氏は
「どんなことをしても安倍政権を倒すしかない」
それがこれか。
大喜びしているのはアベさん。
国民はどこまでそれがわかって投票所へ向かうのだろう。

これはつまり、小池氏と前原氏がリベラル派排除のための踏み絵を作ったということ。
前に記事にしたけど、二人共、元日本会議のメンバー。
失業したくなければ希望の党へ行けということ。
ただし信念を曲げて。
こういうとんでもないことが、どうして民進党の中ですんなり決まってしまったんだろう。
小池試験官は「森友・家計問題を追及しない」という影の踏み絵も用意しているだろう。
もちろん、そんなあからさまな要求はしないで、国会質問は党の規則に従うことという言い回しになるだろうけど。
これでアベさんに恩を売ることになる。
そして文科省は選挙の終わった10月末までに、獣医学部を認可する可能性が大きい。
追及する側はすっかり骨抜き、手薄になっている。
頑張るのは参院で共産党くらいだろう。

気分が悪い。




連日、小池氏と民進党でTVは忙しい。
お陰で?自民党の話題はほとんどない。
それにしてもTV報道のこの画一性は怖いくらい。
どのTV局もパネルとめくりのオンパレード。
その内容もまったく同じ。
政治評論家は掛け持ち出演して荒稼ぎ。
昼のワイドショー、夕方からのニュース、夜のニュース、翌朝からのモーニングショー、視聴者はこうやって頭に刷り込まれる。
国民が政局の事情通になる。
それはそれで悪いことではないだろう。
しかしーーーー
気分が悪い。
結局、就職活動なのだから。
面接官は小池氏。
そのための大騒ぎ。
どっちが得か損か。
場合によっては自分の信念も捻じ曲げる。
その様子を連日TVを通して見せつけられる。
応援もしていないし、いい年をした大人たちの駆け引きや思惑を、我々国民はそこまで知らなければならないのかと。

もっと気分が悪いのはーー
当選後、恐らく自民、公明、希望、維新などで連立政権が発足することだ。
躍進するのは、まったくぶれない共産党くらいだろうけど、数の論理で野党のままだろう。
そして、アベさんの最終目的である憲法改正へと突き進む。
小池氏は反原発を集票に使うだけで、選挙が終わったら寝返る。
なにせ、明治憲法復活論者だ。




9/218 田中龍作ジャーナル ー全文ー

【総選挙】前原-小沢が解散の日にぶつけた超ド級の奇策
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前原代表は、両院総会の冒頭あいさつで「名を捨てて実を取る。ご理解頂きたい」と議員らに呼び掛けた。=28日、民進党本部 撮影:筆者=


「どんな手段を使っても安倍政権を倒す」と執念を示す前原・民進党代表。

 小池ゆり子都知事率いる「希望の党」との合流に向けて超ド級の奇策を繰り出した。それは衆院解散直後のきょう午後開かれた民進党の両院総会において満場一致で了承された。

常任幹事会が提案した奇策3項目は―
1、今回の総選挙における民進党の公認内定は取り消す。

2、民進党の立候補予定者は「希望の党」に公認を申請することとし、「希望の党」との交渉及び当分の間の党務については代表に一任する。

3、民進党は今回の総選挙に候補者を擁立せず、「希望の党」を全力で支援する。

 民進党の立候補予定者は離党したうえで「希望の党」に参加し、「希望の党」の公認候補として出馬するのである。

 ただ前原代表は「民進党代表」として党に残る。参院議員がいて民進党はしばらく残存するからだ。

 ここがミソである。前原代表が民進党に残るのは、小池新党にハシゴを外された時、あるいは新党が空中分解した時の保険だ。

 約100億円という巨額な資金はまだ民進党にある。選挙で50億円使わせられたとしても、前原代表は残る50億円を管理することになる。

 前原代表が衆院選挙に立候補することは確実だが、どのような形で立候補するかは未定だ。

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枝野代表代行は小池新党に行けば一議員でしかなくなる。さりとて無所属で出馬するのは難しい。すっかり憔悴していた。=28日、民進党本部 撮影:筆者=



立候補を希望する民進党議員の名簿は前原代表が一括して小池新党(希望の党)へ提出する。公認を決めるのは小池代表であるので、誰がはじかれるのか、確定的なことは現時点では分からない。

 民進党との合流は小池新党にとっても有難い話だ。民進党は候補者一人あたり供託金600万円(小選挙区+比例)と公認料1,500万円の計2,100万円を支給する。

 持参金つきである。小池新党にはない地方組織も持つ。しかも連合もつく。資金力+組織力+話題性は、自公にとって大きな脅威となるだろう。

 前原誠司氏が代表に就く前から小沢・自由党代表は、政権交代に向けて知恵を授けていた。小池ゆり子氏とも気脈を通じ、伏兵を送り込んでいた。仕掛け花火のような「小沢の秘策」が炸裂したのである。

 前原代表は記者会見で記者団から共産党との選挙協力について問われると「1対1に持ち込む」と繰り返した。

 前原代表によれば、小池新党(希望の党)から出馬した民進党議員が民進党に戻って来ることはない。解党が始まったのである。

 両院総会、懇談会、代表記者会見の会場となった永田町の党本部には、かつてない数のメディアが詰めかけた。身動きが取れないほどだ。最盛期の政権交代時(09年)でもこれほどの人数はいなかった。

 安倍首相が解散日恒例の記者会見を開かなかったこともあり、メディアは民進党に釘付けになった。独裁者が腰を抜かす奇策は、そこにぶつけられたのである。

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事実上の解党を決める総会に、かつてないほど多くのメディアが集まった。崩壊過程に入った政党が政権選択選挙のキャスティングボートを握る。政治の皮肉だろうか。=28日、民進党本部 撮影:筆者=




気になるのは小沢氏の存在。
ここまで画策してきただろう彼の次なる一手はなにか。
政治資金規正法違反容疑で国策捜査され、民主党を追われた。
これらはアメリカの指示と言われているし、鳩山氏も同じ。
理由は二人共アメリカに逆らったからだ。

とりあえずアベさんを降ろし、その後小池氏とどう関わるのか。
小池人気は長くは続かないし、彼女も疑惑はいくらでもあるから、そのうち身内がリークして文春砲が炸裂するだろう。
あの山尾氏も情報提供は民進党内部からだ。
そういえば衆議院から出ると言っていた蓮舫氏はどうしたんだろう、
ワイドショーでは坂上忍の素直な感性が光っている。



日本の政治の争点は「日米安全保障条約」とそれに付随する「地位協定」。
そして来年の「日米原子力協定」の更新。
この3つを破棄(最低でも見直し)することだと思う。

毎月二回、六本木の米軍基地で開かれている「日米合同委員会」に左右されていては独立国ではないのだから。
アメリカ側の出席者はすべて軍人官僚。
彼らはパスポートも持たず、横田基地に降り立ち、ヘリで六本木にやって来る。
日本政府への報告の義務もない。
会議の内容を公表する義務もない。
日本の総理大臣に誰がなるか、与党だとか野党だとか、仕組まれたレールの上での哀しい争い・選挙なのだ。
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by 2006taicho | 2017-09-29 22:31 | 知っておきたいこと | Comments(2)

衆議院選挙

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新党「希望の党」代表の小池百合子東京都知事は29日の記者会見で、希望の党からの出馬を望む民進党の立候補予定者の絞り込みについて、「リベラル派を『大量虐殺』するのか」と問われ、「(リベラル派が)排除されないということはない。排除する」と言い切った。その上で、小池氏は「安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限」と重ねて強調した。







IWJ 9/29
「女王様の『踏み絵』――安保法制・改憲」~自由党・山本太郎議員が胸中を語る
「『希望の党』に手を挙げた民進党議員で心ある人は有事には『トロイの木馬』となってくれ」


017年9月28日(木)18時30分より東京都新宿区の新宿駅西口地下にて、山本太郎参議院議員の街頭演説が行われ、IWJ記者が、直撃取材を行った。


――今回の展開について
山本議員「はっきり言って、信用できる政党があると思わない方がいいです。党ではなくて政治家も。信用できる政治家もいると思わない方がいい。思ったら間違いの始まりです。

 小池氏の政治観、今まで言ったことや文について、引っかかる部分が多いリベラルの方って多いと思います。はっきり言って私もその一人です(笑)。だけど現実問題として、あれだけTVでパワープレイをされたら、今の状況が何かによってひっくり返るとは考えづらいです。だからまず、安倍政権を引きずり下ろすという第1目標に向かって、世の中が進む、勝つと思います」

――「希望の党」とリベラル派議員との関係について
山本議員「(合流の際)安保に反対だったけれど、賛成という立場を示さなければ入れてもらえないかどうかはわからないけれど、次は『賛成』と、自分の心を偽って踏み絵を踏む人もいると思います。でも何かあった時に、中側で歯止めになれるように沢山の人が入ってもらわないと、と思います。別にみんな小池さんが好きで入ってるわけではない。だけど、野党だとできることなんてほどんどないから、という思いで行っているだろうと思うんです」

――実際合流した場合、リベラル派はどのように動くべきか
山本議員「『小池さんいいね』と言っている人たちが、何かあった時にじゃあ共産党や社民党に入れるかって言うと、話が別だと思うんです。『TVでよく映っている小池さんだから、何となく入れました』というふんわりした人たちが今の政治をもっていってる。それにどうやってアプローチしていくかを考えないといけない。デモだけじゃなく、ロビー活動だけでもなく、実際に票を動かせるということを、中に行く政治家に対しては『ちゃんと反発して、止めろよ』と圧力をかけなければいけない。

 何かあった時に圧力をかけ続ける。止めろよっていう。内側から声があげられないのが一番まずいパターンじゃないですか。それは今の自民党なんだから。

 民進党は丸抱えになると思う。セレクションもされるのかもしれないけれど、(『希望の党』は)数は欲しいだろうから、まだよくわからないけれど、そのまま丸抱えになるんじゃないでしょうか?」

――将来「希望の党」に合流する人たちに向けて
山本議員「私の危機感は改憲、そして日本周辺での紛争ということに関してです。小池氏は根本的には安倍氏と変わらない。『裸の王様』が『女王様』に変わっただけ。でも『女王様』は空気はすごく読んでいる。今さら中に行った人間を責めても仕方がない。いざという時には、有事にはトロイの木馬になれよと、それしかないですよね。今からどうこう言っても仕方がない。『政権が取れる』、という部分にみんなが反応しちゃってるんだから」

――自身の入党について
山本議員「はっきり言って『希望の党』には自分は行きづらい。けれど、1ミリでも『行く』という選択肢があるとすれば、それは被ばくの問題。『与党側にいれば、何かそれを進められるものがあるかもしれない』――そう考えると、無所属はその正反対です。無所属の仕事を見てくれているのは支持者の皆さん。だが、それだけでは世の中を変えるのは難しい。自由党で、小沢さんと合流することによって、今のように活躍の場も、理解してくれる人たちも増えたんだと思うと辛い」

――無所属になったとしたら
山本議員「無所属に戻ることそのものは怖くはない。ただ、小池さんがやりたいのはこのことだけじゃない。世の中が崩れていくスピードの中で、時間がない中で無所属に戻って、どうやって声を伝えていこうかと思うと悩ましい。『こういう酷い状況がある』と広く伝えられる場が、街頭演説だけになってしまうかと思うと、党にしがみつくことはないけれど、無所属というのは本当にきついです」

――実際にこの先はどうなると思うか?
山本議員「この先は、党の決定が出るまでは決められない。ベターを選びながらやっていくしかない。まずは安倍政権を止める。そして次に女王様を止める、という政治的な圧力を市民が覚えるしかない。今一番動いている層は、これまで政治に興味のなかったふんわりした人たち。『女性初の首相』ということで、初めて政治に興味を持った人たちかもしれない。それに対し『安保』『憲法』と言ってもちんぷんかんぷんだと思います。自分もそうだったし。

 青臭いことを言ってていいのか、と自分でも思います。考えてる間に1ミリでも実際にできることを進めろと。

 (自身については)短く言うなら『自分が合流することは(多分)ないと思いますよ。わかんないけどね~』? まず考えておかなくちゃいけないのは、小池勢力によるその先を考えておかなければいけない。でもそのために街頭演説しかないのか……チラシを散々作って喋ってって……、一人ひとりに訴えることをみんながやらなきゃ間に合わない。できることをやっていかなければならない。

 TVの1%の視聴者は100万人ですよ。今この演説会で2時間喋ってどれだけの人が来てくれたか……電波は企業に握られていますよ」






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by 2006taicho | 2017-09-29 17:03 | 知っておきたいこと | Comments(4)

糖尿病

糖尿病患者としては朗報なのだ。

日刊ゲンダイ 9/28
「日本ではいまだにお酒や高カロリー食は血糖を高くすると誤解されていますが、血糖を上げるのは糖質。お酒を飲んでもそれ自体で血糖値が上がることはありません。お酒を飲める人は積極的に飲んだ方がいいでしょう。海外ではお酒を飲むと血糖が下がることは常識です。米国糖尿病学会では糖尿病患者がお酒を飲むと“低血糖に注意しなさい”と言われます」
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by 2006taicho | 2017-09-28 08:02 | 近況 | Comments(0)

問題だらけの経済政策

消費税増税について知りたいという人は是非御覧ください。



AKB48ではないけど、最近の選挙は話題性というか、勢いのある政党に票が流れていると思います。
地味な政党や候補者に不利な選挙になっているのではと思いませんか。
自民党をぶっ壊す、と言って勝利した小泉さんがその典型ですよね。

小池さんが立ち上げた政党が話題で、今回もその傾向が強いですね。
前のブログでフランス人特派員が指摘している通り、日本人は新発売が大好きなんですね。
でもいくらなんでも政治をそんな判断基準で選んでいいのかと思います。

なぜそうなったかというと、政党はウソをつくようになったからです。
選挙前と選挙後で平気で方針を変えるからです。
つまり公約などというものの信用性がなくなったからです。
それを鋭く追及する声があまりに小さいから、政党は有権者に受ける政策を公約として掲げ当選を目指すわけです。
そして当選後は理屈をつけて公約を破る。
その繰り返しです。

本日は政策について学者の意見を掲載。
異論反論あるでしょうが、投票の参考になればと思います。



(2017衆院選)問題だらけの経済政策 立命館大学教授・松尾匡さん

朝日新聞 2017年9月26日


安倍晋三首相が衆院を解散すると表明した。消費税の増税で得られる税収の使い道を変え、教育無償化などにあてるという。民進党が打ち出したばかりの施策に似通っていて、有権者には与野党の違いが分かりにくい。アベノミクスも、民進党の「All for All」も、中途半端だと説く学者に、経済政策のあり方を聞く。

 ――安倍首相が解散する意向を表明し、消費税を予定通り増税すると言いました。民進党も、消費税を上げる考えでは、同じ方向を向いています。

 「自民も民進も間違っています。いま消費税を上げるべきでない。むしろ景気拡大が不十分なら消費税の減税こそが必要です。代わりに法人税や財産所得を含めた所得税の累進率を上げればいい」

 「消費税は貧しい人ほど、実質的に負担が重くなります。また、ある産業部門に重い税金をかけると、その部門の雇用は縮小します。税金のかけ方で、どの部門の雇用を増やし、どの部門を減らすかを調節できるわけです。すると消費税増税は、生活に必要な財をつくる部門全体を縮小させる。つまり大衆の生活条件を抑制するのです。それがいいことなのか」

 ――消費税は国にとっては、税収が安定的なのではないですか。

 「それは財務省の論理です。税収安定は、財務省にとっては合理的でしょうが、税の経済安定機能を重視する立場からみればおかしい。本来、税は、景気が良くなれば税収が増え、自動的な増税になって、景気の行き過ぎを抑える。景気が悪くなれば税収が減り、自動的な減税になって景気を浮揚させる。しかし消費税は景気がよくなると税負担が軽い半面、景気が悪くなると、税負担が重くなって景気の足を引っ張る。税の機能を損ない、景気にもマイナスです」

     ■     ■

 ――アベノミクスは首相が5年前に約束したような高い成長を実現できず、低成長です。

 「安倍政権は、事実上、緊縮財政になっているからです。最初1年くらいは公共事業を増やしていましたが、その後は頭打ちです。国内総生産(GDP)もほぼ横ばいになってしまった。緩和マネーは銀行にためこまれるだけでした。このお金が有効に使われていれば、景気が拡大し、もっと早くゴールにたどりついたはずです」

 ――アベノミクスが中途半端だということですか? 財政出動の規模が足りなかった、と。

 「規模も途中から足らなくなったし、使い道もよくなかった。安倍政権の政府支出は、旧来型の公共事業でした。今後、東京五輪で首都圏は特需で沸くかもしれませんが、地方には波及しない。少子化が進み、昔と違って地方から都市への労働力移動は少ない。首都圏が大変な人手不足で、地方は失業者が残ることになる」

 「首都圏の景気が過熱すれば、インフレを抑えるために金融引き締めになるかもしれない。そうなれば地方経済はさらに衰退します。金融政策は全国一律なので、中央と地方の格差に対処できない。たとえれば、EUで起きていることが日本で起きるわけです。首都圏が一人勝ちのドイツで、地方がギリシャになっていく」

 ――しかし、財政出動を増やせば次世代へのつけ回しがさらに増えます。いま国の借金は1千兆円以上。財政再建が必要では。

 「この間、政府が発行した国債を全部返す必要はないんです。日銀が出すお金が増えていけば、日銀が買って金庫に入れっぱなしにする国債が増えていくことになります。その国債は満期が来たら借り換えればいいので、返さなくていいのと同じ。いま国債の4割以上を日銀がもっていますから、政府の借金は一般に思われているよりはずっと少ないんです」

 「返す必要があるのは、民間にある国債と、将来インフレを抑えるために日銀が一部売りに出す国債です。その財源は、将来的に富裕層を中心に増税すればいい」

 ――ただ、通貨の番人である日銀に負担をおわせ続けると、通貨の信認が失われませんか。円が暴落すれば、物価が急上昇し、結局、経済が破綻(はたん)してしまいます。

 「信認が失われるというのは、円や国債価格が暴落するということですが、全くそうなっていない。北朝鮮のミサイル発射のようなことが起きたとき、円の信認が下がっていれば円安になるはずですが、逆に円高になっている。それくらい信用されているんです」

 ――そもそも、経済政策で本当に成長できるのでしょうか。

 「長期の成長、つまり経済の天井を上げることは、経済政策の対象になりにくい。しかし、アベノミクスの成長戦略はこの長期の成長を標榜(ひょうぼう)するもの。規制緩和で競争をあおり、供給力を増やすというお話ですが、むしろ労働者に負担を強いてしまいます」

 ――「長期の成長」とはどういうことですか。

 「成長には、長期と短期の二つがあります。長期的成長は供給能力の拡大です。労働生産性を上げるとか、労働人口が増えるとか、そういう意味での成長ですね」

 「短期的成長は、需要、すなわちものを買う力の拡大です。需要が増えていけば、それに合わせて生産も雇用も増えていく」

 「需要を増やし、失業者を減らす短期の成長は可能だし必要です。安倍政権の財政運営は、その課題に背いてきました」

     ■     ■

 ――民進党の前原誠司代表とブレーンの井手英策・慶応大教授が掲げる経済政策はどうですか。

 「経済成長しないという前提に立っているように受け止められているのが大きな問題です」

 ――日本は人口減と高齢化で、成長は難しくなっているのではないですか。

 「少子高齢化で成長できないといわれるのは長期の方です。完全雇用で失業者がいなくなると、需要が拡大しても供給をそれ以上増やすことができない。いわば経済の天井にぶつかる。労働人口が減少している以上、長期の成長は難しいという見方はありえる」

 「他方、短期の成長がないと、格差や貧困が生じ、自殺する人も出る。人の生き死ににかかわることです。短期の成長は何よりも実現しなくてはいけないのですが、前原さんの政策は、それを否定するように受け止められかねない」

 ――民進党は、成長に頼らず、税などの負担増で生活保障を充実させる「脱成長」路線です。

 「民主党政権下の不況で人々は苦しめられてきました。安倍政権下で雇用は拡大に転じた。たとえ非正規の不安定な雇用であろうと、今まで職がなくて苦しんできた人からすると、仕事につけたことは大変な喜びでしょう」

 「あの不況の時代には戻りたくない人たちが、安倍政権を支持している。民進党はそこが分かっていない。野党側が成長は求めませんという立場で選挙をしても、GDP600兆円を目標に掲げる政権与党にとても勝てません」

 ――前原さんは「All for All」という理念を掲げ、みんなでみんなを支え合う、というコンセプトです。

 「長期不況で、かつては中流だった層が没落している。一部の人ではなく、みんなを対象にする福祉や再分配が必要だというのは正しい。しかし、それを『みんなで支える』というのは疑問ですね」

 ――なぜですか。

 「みんなで助け合いましょうというのは、階級の分断という現実を覆い隠すことになるからです。現実の社会は富裕層とそうではない人に二極分解している。国全体をひとつの共同体と見なすのは、安倍さんが、日本を一つの共同体としてまとめていこうというのと似たところがあると思います」

 「本来、負担すべきなのは、富裕層であり、大企業です。それでも足りなければ、他の人も負担しましょうという順番であるべきです」

 「短期の成長、つまり総需要の拡大は、経済政策で十分に実現できます。それによって失業者を減らし、貧困をなくすことができる。しかし、脱成長をいう人は、総需要拡大政策までも時代遅れのように位置づけてしまう。これでは安倍政権を利するだけです」

     ■     ■

 ――では松尾さんなら、安倍政権へのどんな対案を掲げますか。

 「緩和マネーを使って、経済のどの部門を中心にして拡大させていくのか。そこのビジョンの違いを安倍政権への対抗軸にしていくべきです。東京五輪やカジノではなく、福祉や教育、子育てなど、人々の生活の役に立つ部門で雇用が拡大していくようにお金を使っていく。それによって総需要を拡大し、短期の成長を実現する」

 ――自民党も、消費増税分の一部を教育無償化などに振り向けると方針転換しています。

 「選挙に勝つためとはいえ、安倍さんは国民の望むものをよくわかっていると思います。ただ、消費増税分を財源にするのは矛盾しています。デフレから脱却していない状態で消費税を上げると、景気が減速する。家計が苦しくなって、子づくりや教育にお金をかける余裕がなくなる。その状態で国が教育に予算を振り向けても、効果は思ったほど出ないでしょう」(聞き手 編集委員・尾沢智史、高久潤)

     *
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 まつおただす 1964年生まれ。立命館大学教授。専門は理論経済学。久留米大学教授を経て現職。著書に「この経済政策が民主主義を救う」「不況は人災です!」など。
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by 2006taicho | 2017-09-27 01:40 | 知っておきたいこと | Comments(2)

外国特派員の視線

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by 2006taicho | 2017-09-27 01:17 | 知っておきたいこと

「破獄」 吉村昭

吉村昭の作品、二冊目。


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破獄 単行本 1983
吉村 昭 (著) 岩波書店
Amazon 中古1円






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吉村昭 1927年~2006年(満79歳没)

現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表。

★内容紹介
昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和22年札幌刑務所脱獄。
犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎
その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。


実際に存在した事件を小説化。
戦争と刑務所の実録ものともいえる。

戦争に突入した場合、刑務所にいる囚人達をどう扱うか、刑の軽いもの、重大犯罪者、終身刑の囚人のそれぞれの扱いをどうするか。
食事への不満と運動不足は囚人の大敵。
囚人は騒ぎ出し、最悪の場合は刑務所内で暴動も起きるし、そうなったら看守たちの数ではとてもかなわない。
仮に脱獄したら近隣住民にどんな危害を加えるかわからない。
そうなると近隣住民からの不平不満も刑務所に集中する。

戦争中の囚人たちは一般国民よりはるかに恵まれた食事を保障されていたなんてまったく知らなかった。

囚人を使って軍の飛行場を作らせたり、鉄道や道路など囚人たちが軍の役に立っていたことも知らなかった。
それと戦争になると治安が悪化し、犯罪者は増えるし、一方で看守たちは兵隊にとられるし、ということで警備体制が手薄になっていたことも。

そしてそれは終戦を迎えても、一層激化したという。
刑務所で働く所長をはじめ刑務官は、ただ囚人に厳しく接しているだけではまったく駄目だということが克明に記されている。

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これはほんの一例、小説の主人公の場合、これとは別に特注の独居房が作られた。
房の扉は金属製。
格子は断面が『<』のような形状になっており、室内から廊下を見ることも廊下から中をみることもできなくなっている。
ではなぜ壁ではなく格子なのかといえば、換気と暖房のため。



そういう時代背景の中、4度の脱獄(破獄)を成功させる主人公。
両手両足に施錠をされていても堅牢な独房から逃げ出す。

その手段手法、監視する側の注意をそらす頭の良さ、忍耐強さ。
冬は零下20度にもなる網走刑務所には暖房はない。
それは看守も同じで、長い廊下の中央にストーブが一台あるだけ。
独居房の囚人は、起きている間は正座が義務で、寝る時は顔を布団の中から出して眠らなければならない・・・しかし・・・・。


こういう本当にあったことを1円で読めることに感謝。






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by 2006taicho | 2017-09-25 16:45 | 最近読んだ本 | Comments(0)

食料安全保障

食料安全保障とはー
「全ての人が、常に活動的・健康的生活を営むために必要となる、必要十分で安全で栄養価に富む食料を得ることが出来る」とき、食料安全保障が実現しているといえる。
— 国際連合食糧農業機関

予想できない要因によって食料の供給が影響を受けるような場合のために、食料供給を確保するための対策や、その機動的な発動のあり方を検討し、いざというときのために日ごろから準備をしておくこと。
— 日本国農林水産省



スイス、食料安保の憲法明記へ 国民投票で可決、主要国で初

共同新聞 9/25 ー全文ー

【ジュネーブ共同】スイスで24日、食料安全保障を憲法に明記するかどうかを問う国民投票が行われ、可決された。スイス放送協会が伝えた暫定開票結果で、賛成が約79%、反対は約21%だった。スイスの農業団体によると、憲法に食料安保が明記されるのは主要国では初。

 投票では、国民が適切な価格で十分な食料の供給を受けられるよう農業生産の基盤維持や、持続的な貿易関係の構築などの是非が問われた。

 スイスは酪農で知られる農業国だが、カロリーベースの食料自給率は55%(2014年、農林水産省調べ)と欧州の中でも下位。近年は農家数や農地が減少し、農産物の輸入が増加傾向にある。


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スイスは人口約750万人、国土面積420万平方メートルで、日本の国土の9分の1、およそ九州と同等の面積を持つ。
地形は大きく分けて3種類あり、日本人がスイスと言われて最初にイメージするようなアルプス山脈のある高山地帯、 比較的温暖で降雨量の少ない平地が広がる中央地区、そしてジュラと呼ばれる北東山岳地帯である。
中心となる産業は3次産業で、特に観光である。
また、近隣諸国にドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインとも国境を挟んでいる。

スイスと言えば永世中立国とアルプスの山並み、時計、チーズというイメージ。
スイス農業で酪農が多いのは山岳地帯が多いためで、耕作に適した平地が少ないため近隣諸国に比べて食料自給率が低い要因になっている。
農業の50%は酪農で、その分野での離農が増加している。
その結果、農家の収入は減少をたどっていて、国家でその対策を考える段階にきていたそうだ。


d0098363_12163540.gifスイスの食料自給率は55%だが、日本は39% 2014年。
スイスとの大きな違いは周囲が海に囲まれているということ。
それでも日本は今や世界最大の食糧輸入国。

しかし、50年前の昭和40年ではなんと73%という自給率を誇っていた国でもある。
工業の発展とともに食物から工業製品へと変貌して行った。
国の発展という観点からみれば、それはそれで当然の変貌なのだろうと思う。
問題はこれからだ。
日本地図を広げて、日本の国土から生み出される食料をどうするか、なにをどこにどんなふうに配置するのがよいのか、台風などの災害を考慮して、いわゆる農産物地図をどう描くか。
気象情報やコンピューター分析技術は発達しているのに、それを考える人材が劣化しているという気がしてしかたない。

基本的人権もおろそかにするような国で、人間の生存にかかわることを期待するのは所詮、無駄なことか。





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by 2006taicho | 2017-09-25 12:48 | 知っておきたいこと | Comments(2)

森友記録 復元か

「森友」記録 復元の可能性 財務省業者に消去延期指示

東京新聞 9月22日

学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、財務省と学園側との交渉記録を含む可能性のある電子データが保管されていることが、同省への取材で分かった。「七月末までにコンピューターのハードディスクを破壊してデータを復元不能にする」との業者との契約を同省が覆し、業者に延期を指示した。
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ついに財務省が動き出した。
全員の口封じは無理なんですよ、佐川国税庁長官。
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by 2006taicho | 2017-09-23 00:18 | 知っておきたいこと | Comments(2)

おかしいことはおかしいと言う