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隊長ブログ

近況

夏が行く







二十日をすぎれば島の夏は終わりに近づきます。
来生たかおを聞きながらどうぞ。


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高校時代、夏は土方のバイトをしながらも毎日海へ。
友達がいつも連れてくる女の子がいた。
多分、当時彼女は中学生。
ショートカットの愛くるしい目をした女の子という印象だった。
夏休みだから、恐らく島に来ているんだろうと思っていた。
でも、毎日毎日、いつでもどこでもついてくる。
男同士のちょっと危ない会話にも嫌な顔もせず、黙って聞いている。
「ちょっとジュース買ってきて」というとすぐ買いにいってくれる。
「ハイ、〇〇くん、こっちは〇〇くん」ジュースを渡してくれる。
テキパキしていて気持ちがいい。
私達が岩陰で着替えるとさっと姿を消してくれる。
まるで妹のようだった。

たくさんしゃべるわけではなく、つねにそこに待機しているという感じ。
一緒にスイカを食べ、かき氷を食べた。
その様子が女の子らしく上品で好きだった。
時折、遠くを見つめていた。
その瞳が哀しみに染まっていた。
私は彼女が会話に飽きたんだと想い、彼女を笑わすため必死に面白い話を繰り出す。
彼女の笑顔が好きだった。

夏休みの終わり頃、彼女は黙って姿を消した。
東京へ戻ったという。
友達に聞くと、「実は・・・なんか親の事情で・・・」
複雑な事情があって島に来ていたらしい。
「そうだったんだ・・・・・」
その夏だけは印象に残っている。
来生たかおの「浅い夢」を聞くと思い出す。










by 2006taicho | 2017-08-24 23:53 | 近況 | Comments(0)

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by rei7955