霧雨が、誰にも気づかれたくないというように、季節を演出している。
予報士の説明も、この霧雨くらいにしてほしい。
窓を半分開ける。
入れ替えたかったのは、部屋の空気ともうひとつの事情。
さっき買い物ついでに花を買った。
花束という量に惹かれた。
玄関の靴箱の上に、どんと置いてちょっと眺める。
無造作を演出しようと意識している。
るっこら、ほうれん草、山芋、ミニトマト。
目当てのブロッコリーが見当たらないので、
「今日はブロッコリーは?」
「さあ、そういえばきょうは出てないみたいですね」
野菜直売所のお姉さんは、こちらの様子を伺うように視線を私の体に這わす。
目当てのものがないから、こんなに買い込むことになったんだ、とは言わない。
忘れ物をしたままの気分で店を出る。
家に戻って、花瓶を探す。
物置部屋でようやく見つけた、その横にVHSテープの箱があるのに気づいてしまった。
ため息気分。
これも忘れ物だ。
DVDに変換という単語が横切る。
東京からこっちに送るときに決心したはずだ。
時間があるだろうからきっとやれるはずだ。
箱は、一度開けられたあとがあるきりだ。
忘れ物に後ろ髪をひかれるように物置部屋を出る。
買い物、ブロッコリー、花束、花瓶、大量のVHSテープ。
パソコンでVHSテープをDVDデイスクにと打つ。
たくさん出てきた。
思っていたより安価だ。
マウスが忙しくなる。
画面がどんどん変わる。
多すぎる。
決められない。
ついほかの広告をクリックしてしまい、そっちに惹かれる。
収納ボックスだの、カーテンだのとマウスはまだまだ動き続ける。
灰皿を代える。
霧雨が、誰にも気づかれたくないというように、季節を演出している。
予報士の説明も、この霧雨くらいにしてほしい。
窓を半分開ける。
入れ替えたかったのは、部屋の空気ともうひとつの事情。
予報士の説明も、この霧雨くらいにしてほしい。
窓を半分開ける。
入れ替えたかったのは、部屋の空気ともうひとつの事情。
さっき買い物ついでに花を買った。
花束という量に惹かれた。
玄関の靴箱の上に、どんと置いてちょっと眺める。
無造作を演出しようと意識している。
るっこら、ほうれん草、山芋、ミニトマト。
目当てのブロッコリーが見当たらないので、
「今日はブロッコリーは?」
「さあ、そういえばきょうは出てないみたいですね」
野菜直売所のお姉さんは、こちらの様子を伺うように視線を私の体に這わす。
目当てのものがないから、こんなに買い込むことになったんだ、とは言わない。
忘れ物をしたままの気分で店を出る。
家に戻って、花瓶を探す。
物置部屋でようやく見つけた、その横にVHSテープの箱があるのに気づいてしまった。
ため息気分。
これも忘れ物だ。
DVDに変換という単語が横切る。
東京からこっちに送るときに決心したはずだ。
時間があるだろうからきっとやれるはずだ。
箱は、一度開けられたあとがあるきりだ。
忘れ物に後ろ髪をひかれるように物置部屋を出る。
買い物、ブロッコリー、花束、花瓶、大量のVHSテープ。
パソコンでVHSテープをDVDデイスクにと打つ。
たくさん出てきた。
思っていたより安価だ。
マウスが忙しくなる。
画面がどんどん変わる。
多すぎる。
決められない。
ついほかの広告をクリックしてしまい、そっちに惹かれる。
収納ボックスだの、カーテンだのとマウスはまだまだ動き続ける。
灰皿を代える。
霧雨が、誰にも気づかれたくないというように、季節を演出している。
予報士の説明も、この霧雨くらいにしてほしい。
窓を半分開ける。
入れ替えたかったのは、部屋の空気ともうひとつの事情。
by 2006taicho
| 2014-11-12 10:42
| ひとり日和
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